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自己分析なんて不必要だと考える理由

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就活楽しい!とか、面接面白い!と言う就活生は一定数いるけど、「自己分析楽しい!」と思う人はいるのだろうか。

もしいたら、超ナルシストだろう。

別にナルシストを批判するわけではない。

自己分析って、ポジティブにやる人が少ないんじゃないかという仮説だ。

 

面接で聞かれるからやる

就職するためにやる

よく生きるためにやる

 

こんな感じの理由で、就活の時におそらくはじめて自己分析にあたる。

そもそも自己分析って何だろうか?

自己分析とは、「自分を探る」作業のことです。就活の際の自己分析とは、「どんなシゴトがしたいか」「どんなシゴトが自分に向いているか」「どんな会社に行きたいか」を認識・理解することといえます。簡単にいうならば、大学を受験する時に、「自分は何に興味があるのかな?」「大学生活で何をやろうかな?」「どこの大学だったら入学できるかな?」とあれこれと悩んだうえで、進路を決めたと思います。それと同じことだと考えてみてください。しかし、大学の受験と違って、就活では面接やエントリーシートなどで「自分の価値」をどれだけアピールできるかが合否に影響してきます。そのためには自分の長所や特徴を把握し、具体的に説明ができるように準備しておかなければなりません。そこで、自己分析という作業が重要になってくるのです。そういった意味で自己分析は、自分の進路を決定するために不可欠な一番最初に取り組むべきステップだといえるでしょう。

引用元↓

kotobank.jp

 

やはり、進路を決定するために必要だからやるものらしい。

 

だけど自分には違和感を感じる。

簡単にいうならば、大学を受験する時に、「自分は何に興味があるのかな?」「大学生活で何をやろうかな?」「どこの大学だったら入学できるかな?」とあれこれと悩んだうえで、進路を決めたと思います。

まぁそうなんだけど、

「自分は何に興味があるのかな?」→過去

「大学生活で何をやろうかな?」→未来

「どこの大学だったら入学できるかな?」→現在(の能力)

に基づいている。

最後の現在の能力はともかくとして、自分の過去や未来とのつながりから現在の選択をしていく。これは大学受験でも就活でも同じ、一見そうと思える。

でも、論理性がおかしいと思う。

未来を考えるのも自分の過去をベースにするので、基本は過去との対話だ。(個人的にはそもそも未来を考える意味がないと思っているけど)

「自己分析」というのは、自分の過去に整合性をつけていく作業だ。

過去にこういうことがあったから~。

だから、将来こうなりたい~。

自分の過去に囚われているんだ。そこが好かない。

自分の過去とは関係ないけど、なんとなくチャレンジしたいんです!という感情もあるのではないだろうか??

学校にはみんな何かしら関わっていたから、それを受けて学校の先生になりたいと言うのは簡単だ。しかし、今まで触れてこなかったけど電機工場かっこいい!と思ったときに、無理やり過去の体験と紐づけないといけないのか??

 

自己分析の根底にあるのは、以下のような前提が暗黙にあると感じる。

「人間は何かを選ぶ時、必ず理由がある。先天的か後天的かはわからないが、なんでも理由付けができる、思考してから行動する合理的な人間だから。」

こういう前提に立って、面接で自分のことを聞かれるのである。

 

しかし、それは科学的におかしい。

人間は多くの場合、選択肢を「なんとなく・直観的に」選び、後で頭で理由付けを都合よくすることがわかっている。選択肢すら直観的にしか見ていないかもしれない。

思考→行動ではなく、行動→思考のプロセスなのだ。

「こういう理由で大学に入りました」と言っても、物事はそんなシンプルではなかったはずだ。そして最終的には、無意識のうちに「なんとなく」判断したのではないだろうか?

面接では実際に過去の選択の理由をよく聞かれた。大学でカヌー部に入った理由は?みたいな。もちろん面接だから準備したけど、当時は直観だった。今になって理由を後付けしているけど。

そんな後付け・意味づけされた理由に、何の意味があるんだろうか??

 

だから、過去や未来に縛られずに、今現在「なんとなく」ワクワクするような就職をすればいい。就職できる能力がなければ時間をかけて勉強したり経験を積めばいい。

 

自分は、内定承諾をしたときに人事さんに「承諾の決め手はなんだったん?」と聞かれた。

ちょっと黙った後、「なんとなく、ノリです」と全く論理性のないことを一言だけ答えた。

そうしたら、予想外の返答が返ってきた。

「それめっちゃええやん!自分の直観っていうのはある意味一番優れている指標だと思うで。大切にした方がいいと思う。」

今のところ、悪くない選択だったのかもしれない。