社内外で生産性生産性とうるさいので、ちょっと考えてみた記事になる。
生産性ってなんだよ??ほんとに。
生産性自体を定義することがまず、難しい。
☆生産性の定義
かけた労力・時間に対する効率、ととらえる。
なんとなくはわかるだろうか。
☆どういうこと??
では、その時間とパフォーマンスを定めなければならない。
そこで、今回は横軸にt座標(Time)、縦軸にq座標(Quality)をとって図式化してみる。
じゃん。
①上記の図は、t=10、q=1として作ってみた。
10時間すべてを1のクオリティで働き続けたととらえていただければ大丈夫だ。
1日2時間コンスタントに残業しているようなものだ。それでも月40時間程度だが。
ここで仕事の成果物は、tとqの面積で表せるのではないだろうか。
成果をRとすると(Result)
R1=tq
上記では水色の面積、つまり10×1=10である。
②では、時間を減らしてクオリティを上げる働き方はどうか。
黄色の部分は、t=8、q=2としたものである。
時間を減らした変わりに、より高いクオリティを維持することができた場合だ。
この場合、
R2=2×8
=16
となり、R1<R2となった。
確かに生産性を上げると、時間を減らして成果も出るので理想的と思うかもしれない。
ただ、生産性と成果は異なるのではないか。
成果R=tq
に対して、
生産性は時間あたりの効率だ。結果に対しての時間効率。
つまり、生産性をP(Productivity)とすると、
P=R/t
=tq/t
=q
になる。
ようするに、ここでは縦軸が生産性ととらえて問題ないだろう。
q1<q2により、P1<P2なのは自明である。
③じゃあ、さらに生産性を上げようとしてみよう。
qをさらに上げて、2.5となった。
以前に比べてかなり集中している状態といえよう。
しかしその分持続する時間は短くなり、t=6になったとする。
この場合、オレンジの部分の面積がR3である。
P3=q3=2.5で、
R3=2.5×6
=15
となる。
時間当たりの効率はよくなったが、成果は②より落ちてしまった。
P3>P2>P1に対し、
R2>R3>R1になってしまう。
生産性は上がったのに、成果が落ちてしまうパターンを紹介してみた。
☆おわりに
③の例が、個人的に納得いかない理由かもしれないなと感じた。
残業いやだとか、もっと仕事短くしたいと考えるビジネスパーソンは多いかもしれないが、そうなればその分パフォーマンスのハードルも高くなるべきである。
最悪で面積が現状維持、生産性を重視しすぎた結果成果が落ちるのは本末転倒なのである。
R=tqより、Rを求めようとすれば
tもqも求められるわけであり、決してtをないがしろにするということではない。
同じ生産性であれば、長く働いた分だけ成果に出てくるのである。
最終目標は成果であり、生産性を上げるのは手段の1つでしかない。
qを見すぎるあまりにRが下がるのは逆効果なので、その辺のバランスは大事かなぁと感じる。
上手に働くためにはどうすればいいのだろうかね。