さかなとかえる

徒然なるままに

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仕事の生産性について、なんとなく考えてみる

社内外で生産性生産性とうるさいので、ちょっと考えてみた記事になる。

生産性ってなんだよ??ほんとに。

 

生産性自体を定義することがまず、難しい。

 

☆生産性の定義

かけた労力・時間に対する効率、ととらえる。

なんとなくはわかるだろうか。

 

☆どういうこと??

では、その時間とパフォーマンスを定めなければならない。

 

そこで、今回は横軸にt座標(Time)、縦軸にq座標(Quality)をとって図式化してみる。

f:id:jmath:20170520100507p:plain

じゃん。

①上記の図は、t=10、q=1として作ってみた。

10時間すべてを1のクオリティで働き続けたととらえていただければ大丈夫だ。

1日2時間コンスタントに残業しているようなものだ。それでも月40時間程度だが。

 

ここで仕事の成果物は、tとqの面積で表せるのではないだろうか。

成果をRとすると(Result)

R1=tq

上記では水色の面積、つまり10×1=10である。

 

②では、時間を減らしてクオリティを上げる働き方はどうか。

f:id:jmath:20170520101233p:plain

黄色の部分は、t=8、q=2としたものである。

時間を減らした変わりに、より高いクオリティを維持することができた場合だ。

この場合、

R2=2×8

  =16

となり、R1<R2となった。

 

 

確かに生産性を上げると、時間を減らして成果も出るので理想的と思うかもしれない。

 

ただ、生産性と成果は異なるのではないか。

成果R=tq

に対して、

生産性は時間あたりの効率だ。結果に対しての時間効率。

つまり、生産性をP(Productivity)とすると、

P=R/t

  =tq/t

  =q

になる。

ようするに、ここでは縦軸が生産性ととらえて問題ないだろう。

q1<q2により、P1<P2なのは自明である。

 

③じゃあ、さらに生産性を上げようとしてみよう。

f:id:jmath:20170520102939p:plain

qをさらに上げて、2.5となった。

以前に比べてかなり集中している状態といえよう。

しかしその分持続する時間は短くなり、t=6になったとする。

この場合、オレンジの部分の面積がR3である。

P3=q3=2.5で、

R3=2.5×6

  =15

となる。

時間当たりの効率はよくなったが、成果は②より落ちてしまった。

P3>P2>P1に対し、

R2>R3>R1になってしまう。

生産性は上がったのに、成果が落ちてしまうパターンを紹介してみた。

 

☆おわりに

③の例が、個人的に納得いかない理由かもしれないなと感じた。

残業いやだとか、もっと仕事短くしたいと考えるビジネスパーソンは多いかもしれないが、そうなればその分パフォーマンスのハードルも高くなるべきである。

最悪で面積が現状維持、生産性を重視しすぎた結果成果が落ちるのは本末転倒なのである。

 

R=tqより、Rを求めようとすれば

tもqも求められるわけであり、決してtをないがしろにするということではない。

同じ生産性であれば、長く働いた分だけ成果に出てくるのである。

 

最終目標は成果であり、生産性を上げるのは手段の1つでしかない。

qを見すぎるあまりにRが下がるのは逆効果なので、その辺のバランスは大事かなぁと感じる。

上手に働くためにはどうすればいいのだろうかね。