この間からTBSの火曜ドラマで始まりました、『逃げるは恥だが役に立つ』。
原作は知らないのですが、観てたらガッキーがかわいすぎて、もう。。。ってなっている、鱒です。
はい。1話を見て気になったのは、その設定でした。
別にそこまでアイデンティティではないのですが、「文系大学院」にひっかかったのです。
☆とりあえずプロフィールを
主人公の森山みくり。ぐうかわ。
(人物相関図|TBSテレビ:火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』)より
甘く見てました。まさか文系の大学院卒がこんなに就職できないとは。(第1話より)
ドラマの中でも絶妙に賢さを感じます。 心理学専攻だからか気がききますし。
就活に全敗したという、いかにもっていう感じのキャラクター。
「就職活動で内定がもらえず、文系大学院に進み」の部分までは自分と同じで、親近感があります。
ドラマ観ながら、いやでも就職はできるやろ、そこまで困らんやろ・・・と思わざるを得ませんでした。
☆就職できるやろという根拠
・ガッキーのビジュアルと森山みくりの愛想の良さならまずどこか拾ってもらえるやろ・・・ってなりません?少なくとも、もし自分がドラマ内の派遣先会社の上司だったら社内結婚のために残します(笑)
・自分は専攻が社会学であって心理系の事情はそこまで詳しくないですが、文系院生でも就職志望なら周りでも就職先に困っている人はいません。自分みたいなポンコツ文系院生でも来春から正社員で就職できます(津崎の会社とは違いますがIT系に)。
・森山みくりのキャラクターから、「典型的な就職できなさそうな学生」ではないと判断しました。いわゆる就職できない学生=プライドや理想が高い・その割に何もしていない・人からの助言等をなかなか聞かない頑固:が代表的であって(昔の俺)、文系院生にこのタイプが多いために文系大学院=就職できないという方程式?が世間一般的に成立するのでしょう。しかし彼女は「とにかく選ばれたい意識」「家事スキル高い・心理学と関連させたり発想が柔軟」な点から、当てはまりません。もちろんドラマの時間軸は就活時とは異なるので、就活時は頑固でプライド高かったけどどこかで意識が変わって今に至ったということも考えられますが。
みくりのような人でも就職できないの?じゃあやっぱり文系大学院=就職できない=大変なんだなぁ・・・
という印象をより与えませんかね?この設定は。
ドラマとは外れてしまいますが、ちなみになんで文系院生は就職できないタイプが多いのか??も説明します。
プライドや理想が高い・・・「他の大学生は勉強やらないのに自分はやっている」「一般的でないマイナーな進路選択した自分はすごいはず」みたいな承認欲求・自己満足のモチベーションで日々研究しているからです。「大学院まで入って専門の勉強しているのにそれを活かせない仕事なんて嫌」と思いがちなので就職が難しいのでしょう。さらに「文系院生が悪いんじゃなくて社会が悪い」みたいな思考になるとダメでしょうね。
その割に何もしていない・・・何もしていないというよりかは、やらないといけない研究がスキルと絡まない、理系に比べると専門性が薄くて代替が容易であるために何も身に着かなくなりがちです。文系の場合は特にスキルや専門性を身に着けるためには研究以外でやらないといけなくなります。
人からの助言をなかなか聞かない頑固・・・素直じゃない人が多いです。プライドが高いのもそうですが、勉強しすぎて知識だけ増えるのでその知識・勉強・努力を正当化するために自分を守ろうとします。人は知識をつけるほど現状の知識に囚われて気難しくなりますね。
+αでサンクコストを考える傾向にもあります。周囲の院生女子は「せっかく院まで進んで勉強したのに数年働いて寿退社って、コスパ悪くない?」みたいなこと考えてます(これは理系女子院生も同じでしょうが)。
☆まとめ、ほか
・たぶん世間が思っているよりかは、文系大学院での就職は悪くないよ
・けれどもみくりが派遣で選ばれずに切られたシーンのように、ちょっと気難しい・神経質で面倒くさい人が多いのも事実(取り扱い注意)。
・専門を活かせたり、やりたい仕事をできている人の方が少ないんだろうなぁとみくりを見て改めて感じた。