考える鱒

モラトリアム文系院生のつぶやき

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課題を見つける力

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就活してた時からどこかで何かと聞くワード。

「自分のおじいちゃんが苦しい生活をしていて不自由だから、介護を変えたい」

「クリエイターたちに正しい報酬を」

「イキイキ働く人を増やしたい」

「日本の教育を変えたい」

「日本の就活、新卒一括採用を変えたい」

 

 

こういう輩が多いこと多いこと。

まぁ、自分もこんな感じで意識高く学生団体作っていた時期があったけど。

その団体でさえ、優秀なリクルートアクセンチュアの内定者たちと活動しても全然ダメだった。

 

何か事業をやるときに重要なのは、「誰のどんな悩み・課題を解決するものか」だ。

そこを深堀り、調べつくした上でサービスを構築する必要がある。

 

「日本の教育を変えたい」と考えたとしよう。

このままだと抽象的なので、いろいろある中の1点に絞る。

①経済的影響による教育格差

①についてイメージしやすい例は、「貧しいから大学に行けない」である。大学に行けなければ就職後貧しい生活になり、その子どもも貧しいから・・・となる負の連鎖である。

ここでありがちなのは、大学授業料を下げる!とか、学校で塾みたいなのを作る!という均質化した提案だろう。

じゃあ貧しいから本当に大学に行けないかといえばそうでもなくて、

奨学金(大学での授業料)

・ネットでの学習(大学受験のための資金)

このあたりは探せば出てくるはずである。

奨学金は大学でのものもあれば、民間でもある。ネットでの学習はYouTubeはじめ、教育コンテンツは山ほどある。

なのに、なぜ①の課題が出てくるのかといえば、「それを知らない」に尽きる。

そりゃ奨学金の人が最適なプロモーションできているケースは少ないだろう。

であれば、課題解決策は「貧しくても大学に行けるすべを知らせるもの」ではないだろうか。

 

そもそも自分は、大学に行く必要あまりないと大学・大学院に計6年かけてようやくわかった人間なので、「大学に行く必要がそもそもないし、それを知らせるもの」が課題解決かもしれない。

「大学に行かなくてもちゃんとした仕事につける社会」を実現できれば、そもそも「貧しいから大学に行けない」という課題は出てこないかもしれない。

でも、貧しい人からの声を聞いているだけだと「大学に行かなくてもちゃんとした仕事につける社会」を望む声は少ないだろう。それに気づいていないから。

 

もう一つ。

高齢化社会になって認知症も問題になるので忘れ物をする人が多くなる。忘れ物をなくしたい。

この間聞いた話だけど。

例えば鍵の忘れ物をしないために鍵にセンサーをつけて、鍵をなくしたらアラームでスマホが鳴るみたいな機能を課題解決としてあげがちである。

ただ鍵の忘れ物をする人は鍵だけでなく財布も、センサーも、スマホも忘れがちではないだろうか。

じゃあ鍵とスマホをどちらも忘れたら結局意味ないので、「忘れ物をなくす」解決策として新しいアイテムを増やすこととは矛盾しているように思う。

なので「鍵を持ち歩かなくてもいいようにする」「財布や現金を持たなくてもいい社会にする」ことが、忘れ物をなくすより大きなレイヤーとしての解決策だろう。

IoTでスマホで鍵を開けられればいいし、スマホも忘れるのであればウェアラブル、時計をかざしたら鍵が開くようにすればいい。時計も忘れるのであれば指紋認証で十分になれば。帰る途中で指がなくなったらさすがにどうしようもないけど笑

そのうち指紋認証でクレジット払いするのが普通になるんじゃないかと踏んでいる。

そうすればそもそも財布を持ち歩かないので、忘れ物をすることがない。

 

新規事業家は、2つのタイプに分けられる。

・とりあえず金持ちになりたい人

・課題を解決しようと思う人

どっちがえらいとかはなくて、結局どちらにせよ課題を深く見つける力が求められる。そうでないと狭い市場で戦ったりして、お金持ちになれないだろうし。

だから、仮説ベースで課題をとらえて、その都度真の課題を見つけ出し、修正していくべきなのであろう。

 

自分もやった失敗は、修正しなかったことである。それと、自分の課題=社会全体の課題だと見たこと。要するに考察が甘かった。

「自分たちがこういうことで苦しんでいたから、後輩たちはそんな思いをしないようにしよう」

これを決めて、頑なに守ってきたことが失敗要因だった。

 

もっと細分化をして、課題を逃げずに探し続けて、それに最適な解決策を実行していくことが事業・ビジネスで求められる、そんな気がする。