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内定式とギャップ

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明日に内定式を行う会社が多いでしょう。

 

第一志望かどうかはともかくとしておいて、就職活動を経て内定をいただいた学生へ、1年目の平社員からのアドバイスの回にする。

 

①入社前の評価と、入社後の評価は同じとは限らない

というか全く関係ない。

本来は、仕事できる人=入社前の評価が高いことが(人事にとっても学生にとっても)理想なんだろうけど、まぁそうとは限らない。

たいていの人事は会社のことを客観的に見れずに、1学生に対して思い入れを持ってしまい正当な評価ができていない。

特に、GDや面接というベタな採用手法で内定をもらった学生は注意したほうがいい。

実際の1年目の仕事はディスカッションするよりもきちんと議事録をとることだし、面接をすることでもない。取引先や社内の人から与えられるミッションを一生懸命こなすことが大事である。

GDや面接をしてフィルターをかけると、「コミュ力」の比重が高くなると感じている。コミュ力は必要なんだろうけど、後から身につく能力でもあるのでそこまで必要ではない。

だから、口酸っぱく「長期インターンで働かせて学生を採用すればミスマッチが起きにくい」と何度も提言しているんだけど、まぁ色々な事情もある。

 

入社前の評価で最初は先輩や偉い人も君たちを見てくるけど、

それで仕事できなかったらより評価されなくなるし、

仕事さえできれば入社前の評価なんて関係ない。

 

自分の場合、コミュ力がない(相対的に低い)しそれを自覚していたんだけど、入社して取り組む力・コミット力でカバーできればあまり関係なかった。実際に史上最速タイでの昇格という評価をいただいたので、入社前の評価なんて関係ない。

コミュ力はこれからつければいいとさえ思っている。

 

 

②理想的な会社なんてない、絶望すべし

意識の高い学生は特に、会社に理想を掲げがちな傾向があるように思える。

世の中はキレイなものごとで回っていると考えている人は要注意であると思う。

世の中を回しているのは、1割のキレイなことと9割のキタナイことだ。

 

理想を掲げるから、それとのギャップで落ち込む。内定式や今後の入社式で、今まで知らなかった会社の裏側や社員さんと関わる機会も少なくないだろう。

 

初めから絶望していれば、怖くない。

なんでも「あぁ、こんなもんだな」と思えるようにしていけば、仕事も人生も絶望しなくなる。

絶望しなくするために、あらかじめ絶望しておくのだ。

 

 

③イキイキした社会人は案外いる

「電車の中のサラリーマンが疲れた顔をして満員電車に乗っている」

「仕事において、もっとイキイキした人を増やし日本を元気にしたい」

 

特に人材業界志望の人が語りがちでもう耳に慣れたこのフレーズ。

面接のウケがいいから使っているという人は賢い、素直に尊敬する。

本気で思っている人がいたら気をつけたほうがいい。

世の中にはパレートの法則というものがあり、たいてい2割のものごとが8割を占めるという法則があるわけで。

どこの会社でも、上位2割の人が8割の売上を作っている。

仕事が嫌=イキイキしていない人は確かにその残りの8割もいるわけだが、そうでない人も2割はいるわけである。

 

案外、どこの会社でも優秀な人は優秀で、副業チックなコミュニティをやっていたり、起業準備とかしている。

「ここの会社は人がすごくてあそこはたいしたことない」とか思って就職先を選んだ人は多いと思うが、どっちに行こうとも、2割の人はすごくて8割の人はすごくない。

もちろん程度はあるのだが。

 

老害チックに語ってしまったが、私も内定式から1年しか経っていない。

会社にキラキラしたものを思い込んでいる人もいれば、面接で意識高い話をしていたけど本当は遊びたいだけで実際に夏休み遊んでいてそもそも内定式に行きたくないと思っている人もいるでしょう。

 

明日の東京は面白い日になりそうだ。