新卒ってスタートアップだよなぁと思った話。
経験もないのに新卒で入社する会社は、当分は給料分の価値を出せなくて当然である。
その分企業が肩代わりするようなもので、小さなVCみたいなものだ。とは言っても、生涯働くと生涯収入は2~3億と一般的に言われているので、それを投資するようなものだ。まぁ終身雇用の考えに基づくのは今は古いけど。
そもそも新卒で入る会社へは面接をするわけだが、プロダクト(=経験)もないままに活躍できることをプレゼンするのも、スタートアップのピッチに似ている。
スタートアップは学習してサイクルを回すが、そのサイクルを回すスピードが半端なく求められる。
新社会人はそこまでして求められるというか、リターンを数年後で回収するようなモデルなので気にしてはいないと思うが、活躍できる新社会人は、学習のサイクルを回すのがとてつもなく早いなぁ、と思うのである。
昔、学生時代にインターンをしていた会社の社長から、この本がいいよと言われて借りたのだが、案外心に響いていて、自分の過ごし方に少なからず影響を与えたと最近になって感じている。
伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い
- 作者: 小宮謙一,紫垣樹郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/26
- メディア: 単行本
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1.伝説の新人はスタートが違う
2.伝説の新人はチャンスのつかみ方が違う
3.伝説の新人は当事者意識が違う
4.伝説の新人は目標設定力が違う
5.伝説の新人は、時間の使い方が違う
6.伝説の新人は解釈力が違う
7.伝説の新人は好かれ方が違う
8.伝説の新人は伝え方が違う
9.伝説の新人はスキルの盗み方が違う
10.伝説の新人は読書力が違う
新人をスタートアップに例えると、競合のベテランや社内の先輩がライバル・いわば競合になるだろう。
この辺りのスキルは、スタートアップとして拡大していくに当たって必要であり、また勝ち筋ではないかと思う。
本当にすごいスタートアップが一気に拡大してシェアを奪っていくように、伝説の新人もまた圧倒的に成長をしていく。その要素がこの本には書かれていて、新人はみんなやった方が良い。
スタートアップである新社会人は、圧倒的に学習能力を高めて、大きく成長をしていく。
投資したスタートアップがどれだけ成長するのか、サポートするのかはVCである会社の特性や環境にもある程度は依存はするので、会社の立場からするとユニコーン人材をいかに多く輩出するのか、にフォーカスするのが良いだろう。