夏季オリンピックと冬季オリンピックを合わせれば2年に1回はやってくるので、
2年に1回は感じることがあり、またこういう声があがってくる。
「金メダリストと銀・銅メダリストの差、およびメダリストとそれ以下の人との報道の差が大きい」
「日本人だけ取り上げる、偏重した報道をする」
という声だ。
まぁわからなくもないし自分も10年前ぐらいはこの立場だったのだが。
オリンピックはアスリートの祭典であり、現代の戦争でもあるのだ。
メダルの数、とりわけ金メダルの数で各国競争するし、そのために選手への強化予算などの支援をしている。
そのため自国優先であり、成果を上げた者を優先するのは理にかなっている。
なによりも、競争して1番を決めるスポーツなのである。
オリンピックは、まさに頂上決戦。
そんな世界に情けはいらない。
期待を裏切ってしまった場合に、関係の薄いファンに批判されるより「思うようにいかなかったけど頑張った」とフォローされたほうが嬉しい選手は、日本代表にもなれていないのではないか。家族や身内の人からの言葉はまた違うだろうけど。
もちろん、代表を背負って立つというプレッシャーもまた大きいのだろうけど。
別に選手間の報道を実力の差でつけなくてもいいだろうけど
そうしたらメダルを取った・活躍した選手の話は今までよりも短くなる。
別に日本だけを取り上げなくてもいいだろうけど
一部のコアな人はそれでも見るけど、大抵の人はオリンピックに感心がなくなる。
少なくとも地上波では採算が合わないだろう。
どちらかというと、
「金メダリストと銀・銅メダリストの差、およびメダリストとそれ以下の人との報道の差が大きい」
「日本人だけ取り上げる、偏重した報道をする」
上記をせざるを得ない。
オリンピックは、開催国決定から各種目のルール変更(柔道とかこれで日本は苦労している)、ドーピング・報道に至るまで、ナショナリズムにあふれている。
そんなイベントも他にはそうなくて、
色々考えれば考えるほど、奥が深い。