ぶっちゃけ、新卒就活の場では、営業職は人気がない。
逆に、マーケティングや人事が人気だ。
人事は、就活生にとって接点であり、なじみがあり、仕事をイメージしやすいと思っているというのが大きい。(厳密に言うと、裏側はめちゃくちゃ大変なのだが就活生がそれを知るよしもない)
ということで、人事を除いた、各所で議論されている
営業VSマーケティング
の話についてである。
■営業職を望む就活生の動機
一部、最初は営業をしたいという学生はいるにはいる。
ただそれは、
「最初は営業を知っておきたい」
「将来事業企画をするにあたり、営業の経験を積んでおきたい」
「マーケティングしたいけど、自分はそれに関わったことも社会人経験もないので、営業しかないのかなと・・・」
というような、ずっと営業をする気はほぼない。
将来のマーケティングや事業企画のためのスキルや知識として、営業をしたいというニーズは一定数顕在化しているように感じる。
「仕方なし」営業という印象も受ける。
■マーケティング職を望む就活生の動機
「面白そう」
「興味がある」
以上。
回答のレベル感が低い。内面は、キラキラしているからやってみたいぐらいのテンションな学生が多い。
■実際の現場は・・・
では実際の現場はどうだろうか。
マーケティングが100倍しんどい
もちろん個人差はある。
営業でもストイックにできる人は本当に頑張っている。
が、平均こんな感じか。
■なぜか誤解される実態
営業=泥臭い
マーケティング=キラキラ
というイメージはどこからついたのだろうか。
実態は、まるで逆である。
営業という文字の問題や、ノルマがどうたらというのをニュースで見たりとか、そうしたネガティブなイメージが営業にはついてまわる。
マーケティングは逆に、キラキラした、かっこいいイメージ。
だってそうだ、そうしたキラキラしたイメージやブランディングをしていくのがマーケティングの仕事なのだから。
つまり、職種のマーケティングをした際にはマーケティング職が輝くのはそりゃそうやという感じである。
営業はノルマというか目標はあれど、それを達成したら逆に手を抜けるところでもあるし、比較的労働集約型になるので人数も多く、チームで励ましあって楽しい職場になりやすい。
マーケティングは、労働集約型ではないので逆にかける人数も少なく、チームはあるかもしれないが個人で頑張る要素が大きい。
もはや、営業という職種はエグゼクティブコンサルタントとかキラキラコンサルタントとかいう名称に変更した方がよい。
逆にマーケティングは企画立案営業みたいな名称にしたほうが実態には合う。
■マーケティングを目指すのは悪いことか?
マーケティング職を浅はかなイメージで選ぶことについては私は批判的である。
ただ、ではマーケティング自体を目指すのは悪いことではないと思っている。
そういう、泥臭く、個人で頑張れる、しんどい経験をしたい
もしくはそういう覚悟があるという人が、マーケティングを目指すのは賛成である。
キラキラしたイメージで、なんとなく楽そうとか、自分の興味があるからという理由で気軽に目指すものではない。後悔する。
実際に、自分の今の業界のクライアントのマーケターのレベルが低すぎて驚いている。レベルの低い人をマーケティングにすると、こうにもなるのか、と感じている。
そういう、ワークライフバランスだとか、楽して稼ぎたいという人は将来的に市場価値が怪しいので、基本的に仕事してほしくないというのが本音だが、まだ営業職の方が活躍できる余地が大きい。もちろん営業でめちゃくちゃ頑張っている人の邪魔はしてほしくないが。
そういう意味で、今の学生の意識調査やらなんやらを見ると、営業職のニーズが本当はもっとあるべきでないといけないのだがなぁ、と見ているというのと、しんどい経験をしたいという理由でマーケティングが人気になってほしいという複雑な感情である。
マーケティングがいかにチャレンジングなのかは、マーケティングだと直近で著名な元USJの森岡氏の本を読んでいただけたらわかるであろう。
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ちなみに、営業もマーケティングの一種なんですよね。
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