特に就職や転職で、新しい職場の時。異動のタイミングもそうか。
会社へ、あまり期待しないほうがいいということがわかった。
これを、経営者が言うとやりがい搾取だったり、ブラック企業だったり言われるリスクがあるので教えてくれないことがほとんどではないだろうか。
逆に、堂々と言う会社もそれはそれでやばい可能性があるので疑った方が良い。
会社への期待値が上がるとなぜいけないのか
理由はシンプルに、絶望するからです。
期待と、現実のギャップに。
絶望すると何が起こるか・・・
「こんなはずじゃなかった」と思う
「もともと思っていた環境と違ったから」とパフォームできない理由をギャップに押し付けてしまう
結果として成長できない
と言った具合でしょうか。
よくある例
誰もが知っている食品の会社に入社したが、卸とコミュニケーションするだけであまり知られていないような業務を行った
有名TVCMを作る広告代理店に入社したが、インターネット広告の地味なバナーを企画する仕事になった
裁量権のあるIT企業に入社したが、オペレーションを回すだけの事務仕事をした
なぜ起こってしまうのか
上記の例は、ネットでもたくさん落ちているようなありふれた情報である。
なぜ、起こってしまうのだろうか?
大きくは2つあるのではないかと思っている。
・自分が期待を上げすぎている
・会社が期待を上げさせすぎている
・自分が期待を上げすぎている
これは意識高い系の人によくいるのだが。
「教育!」「社会貢献!」と言っていた同期が、いざ入ると自分のスキルが低いこともあり、多々怒られて、メンタルをやられて退職した、と言うことがあった。
その同期は、就活も熱心にやって、自分のやりたいことに向き合って、選んだ企業だったはず。
あまりにも自分の軸を固めすぎて、Willにしか目にいかないようになったのかもしれない。いずれにせよ、期待しすぎである。
ある意味、自分がネクストキャリアでやりたいことが全部叶えられる環境じゃない方がいいのかもしれない。
・会社が期待を上げさせすぎている
期待を上げすぎている背景には、会社のPRやクロージングも影響している。
(あくまで優秀な人材を採用するために)若干、盛って話すことがある。それを受けてしまうというのはある。
・前年度、昨対比150%成長
・TVCMに携われる
・裁量権がある
・入社3年目で部長になれる
これらのような魅力的なフレーズは、嘘ではないにしろ、省略されている可能性が高い。
例えば、
・前年度、昨対比150%成長(そして今年度も150%見込み)
・TVCMに(すぐ)携われる
・裁量権が(誰でも)ある
・入社3年目で部長になれる(30人中、1人)
なのか、
・前年度、昨対比150%成長(ただ今年度は100%見込み=横ばい)
・TVCMに(インターネット広告で実績を出せば)携われる
・裁量権が(雑用をこなした人は)ある
・入社3年目で部長になれる(3000人中、1人)
かで、印象は大きく違う。
省略されると、言い手の認識と、受け手の認識が異なる場合があるのは、当然のことである。ましてや、会社の情報を知っているインサイダーと、外のアウトサイダーとのコミュニケーションであれば、なおさらである。
この辺は正直自分はクロージングされたこともなかったので理解できなかったのだが、他社からのスカウトを受ける機会があり、それで美味い話ばかり言われたので、あぁこういうことか・・・と思った。
ということで、自分がクロージングをする立場に今後なったなら、その人のためを思って期待値を上げさせすぎないようにする。
逆に、会社への期待値はメカニズムを知って、自分でコントロールするぐらいの心構えで行こうと思う。