さかなとかえる

徒然なるままに

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久しぶりに会う家族

先日、急に母から電話がかかってきた。

 

仕事で上京してきたので、親とは遠く離れている。

内容は、今から都内の病院に行けないか。弟がいる。とのこと。

 

その病院を調べたら、精神科であった。

 

母は大阪から、すぐに来るらしい。

自分は幸い、たまたま割と行ける距離にあったので、迎えに行った。

 

幸い、自分はこれまで病院にも全然お世話にならなかったので、少し行くのが怖かった部分もあった。

 

都心のあるビルに、あった。

そして受付に、○○の兄です、と言ったら、後ろの待合に座っていたのを案内された。

会ったのは4年ぶりぐらいだろうか。

見るからに眠そうか、しんどそうであった。

 

こんな感じで会うとはまさか思ってもなかった。

 

そこでこちらからいろいろ聞くわけにもいかず、というかどう接していいかもわからなかった。

自分が来なければ、母が来るまで4時間ぐらい待合で待っている予定だったらしい。一人で帰れないのであればそりゃそうなのだが。

 

ただやっぱりしんどそうだったので待つしかない。1.5時間ぐらいはずっと待合にいた。

 

びっくりしたのは、その間に普通に若い女性が何人も受付に来ていたことでもあった。現代社会、割と多くの人が大変なんだろうなぁ、とも思った。

 

普通に意外としゃべってくれたので、相談して彼は一旦大阪に帰ることに。母が着く予定の東京駅に向かった。

紹介状をもらうだけで、自分は何も聞くことはなかった。ただ紹介状をもらうということは、ここではないところに行った方がいいということなのだろうか。

 

横顔を見ると、なんとなく、いい顔をしていないんだよなぁ、というのが本音であった。

歩いていると、「この辺、よく来る?」という話をしてきた。

声は小さくて早口で聞き取りづらい。

状況もそうだし、大人になってからそもそも話す頻度がほぼないので、何を話したらいいかもわからない。

さいころは、あんなに一緒に家や公園で遊んでいたのに、不思議なものだ。

 

東京駅で少しだけ時間があったので、会って2時間も何も飲んでいないのでスタバで座りたかったが、混んでいて座れなかったのでテイクアウトにした。

 

多分人生で100回はスタバに行っているが、この時のスタバは一生忘れないだろうな、と思った。

 

ほどなくして東京駅で母と会った。まさか、3人がこんな形で再開するとは思わなかった。

いいときに集まらないので、集まるときはそういうことになるのは当たり前なのだが。

 

すぐに二人でとんぼ返りで帰りの新幹線に乗っていった。

 

60を超えた母は、急にのぞみに乗ったと思ったら帰るなんて大変だろう。

 

彼には、東京は合わないのだと思う。

精神的には、高校受験で第一志望に落ちた時からおそらく進化していない。嫌なことには過去のことを引き合いにして、現実に向き合わずふわふわと生きてきた。もともと、負けず嫌いでダメだと機嫌が悪くなるので、それが自分は嫌だったのでゲームや将棋も勝たせてあげていた。

いろいろ甘えていたんだろう、それが一概に悪いとは思わないが、一人暮らし男性でそれだと東京とは相性が明らかに悪いんだろうなと思う。

 

そんなこと言ったって、現実はあるわけで、今後どうなるのかはわからない。

ただ少し前まで、仕事で出張したりしてたので、ちょっとでも社会に必要とされて貢献したことはすごいと思うし、よかったんじゃないかとは思う。

 

今は自分は偶然生きているし、偶然にも健康である。困りごとはたくさんあるが、それでも、十分幸せな方なんだろうなと思った。もっと日々に感謝して生きようと思った。