一連のハラスメントおよび逆ハラスメントの話題は、結局は出版される本の宣伝であり、売名行為というのがメインという結論でいいと思う。
じゃあ結局、どうすればハラスメントはなくなるんだろうか。
セクハラ・パワハラの定義が「被害者主体」であり、「ハラスメントを感じた」となればハラスメントになるので非常にわからん(結論)。
Aさんには大丈夫でも、Bさんにはダメとかそういうのがありうる(今回の話題はほぼ10割の人がハラスメントと判定するけど)
つまり、人に依存する。
人の気持ちを理解できる人になりなさいって小さいころに理不尽な大人たちに言われてきたしもちろんその方がベターなんだけど、完全に人の気持ちを理解できる人なんていない。自分の感情すらコントロールできないのに、他人がどうとか言ってる場合じゃないと思う。
就活の時に「仕事は理不尽なこともあるし、厳しいけどいいか」みたいに質問された面接が何回かあったけど、これは明らかにハラスメント耐性高い人を優先してる。でもパワハラかどうかと言うと微妙だ。
会社の採用基準で、よくHPに載ってる「ビジョンに共感できる」というのはよくて、「激務でも必死にやる」「ハラスメントに耐えられる」と掲げるはダメなんだろうか。
あんまり変わらないんだよなぁ。こう考えると。
別に限った話ではなくて、普段の「女子力ない」「男性なのに女子力高い」発言とかも「女子力」という一種の能力の有無に見せかけたセクハラだと言われてみれば確かにってなる。
こう考えると、多分ほぼすべての人が何かしらセクハラやパワハラともとれる発言や行いをしてきたんじゃないかな。特に考えもせず。(今回の話題の人の童貞関連の発言もここかな?)
「多分」となってしまって言い切れないのは、やっぱりハラスメントの定義が曖昧だから。
ただ言い切れることとしては、ハラスメント耐性ある人の方が重宝されるのは事実で、それは耐性面という一種の能力という言い方もできる。
特に若い人は、男でも女でも「上司(現代日本では主におじさん)に好かれるか」によって人生が変わると思う。
さらにややこしいのは、そういう耐性ある人が耐性を利用して抜け駆けしようとするし、実際それで成功する。ダンピング。
耐性ない人は耐性能力が劣っているとみなされ、というか本質的にはそうなのだが、
だんだんとフィールドが狭まっていくのは悲しいことである。
正直な話、セクハラを究極的になくすなら男と女で住む星を分ければいい。というかそれが必要十分条件であり、極限の回答になってしまう。(その世代で人類は滅びるけどどうせ滅びるし、ね?)
ハラスメントを究極的にされなくないのなら、他人と関わらなければいい。というかそれが必要十分条件であり、極限の回答になってしまう。
まぁでもそれは非現実なので、じゃあどうしようっていう。(振り出しに戻る)
ほんと、ハラスメントされたくないのなら関わるなよ。とは思う。
「ハラスメントがある社会」が問題というより、「ハラスメントを断り辛い、言い出したら自分も被害を受けるから言い出せないし逃げ出せない社会」が問題な気がしてきたぞ。あ、もともとそういう問題か。
ハラスメント判定士とかほしい。っていうかここで国が基準を作ってほしい。
曖昧にするのではなく、このケースはよくてこのケースはダメとか。それこそ相続のルールみたいに細かく作ってもらわないと双方にとって困る。
さっきほぼすべての人がハラスメントな発言や行いをしたことがあると述べたけど、ほんとこれだと思うので明確な基準を作ってそれに則るのが、ベストではないけどベターかなぁ。
だってそうじゃないと好きな人に「かわいいね」とも言えないし、必死にやって結果を出した人に「頑張ったな」とも言えない。相手がハラスメントと判定して訴えられたら負ける。
「この仕事、いついつまでにやって」とも指示できないし、「遅くまで働け」も言えなければ「早く帰れ」とも言えなくなる。言う必要があるのかはともかく。
「基準=他人による。他人のことをちゃんと理解しろよ!アホ!」というメッセージを一方的に投げつけられ、「ただし罰則は社会的抹殺ね」っていう世界はみんな生きづらいし、みんな得しない。
今のままだと、少なくとも私は男女関係なく部下を持ちたくないなぁ。
「じゃあ好きに部下を選んでいいよ」って言われたら、間違いなくハラスメント耐性の高い人を部下にする。理由は上記。
耐性差別・能力差別と仮に言われたとしても、差別をせずに部下を持ってしまい意図せずにハラスメントを訴えられて社会的抹殺を受けるほうがリスクが大きくなってしまう。
あぁ。こうやって、世界は回っているのか。
今のままだと、確かに一周回って「人と関わらない生き方」が最適なんだよなぁ。囚人のジレンマというかなんというか。
問題がなんとなく見えてきた。
・基準が曖昧(一番大きいレイヤー)
・今の基準だとハラスメントを完全になくすことは現実的でない、多分普段自分たちも他人と関わっているのであれば何かしらハラスメントをしているだろう
・加害者がハラスメント自覚がないことが多い、その中でハラスメントと感じることもあればそうでないこともある
・基準が曖昧なので、被害者側も言い出しにくい
・さらに権力関係などを利用している悪質なものは逃げるのが困難でなおかつ言い出せない
・基準と罰則と釣り合っていないので他人と関わりたくなくなる