大学院時代から、読んだ本をここの本棚に随時入れています。
nocturne0829の本棚 (nocturne0829) - ブクログ
社会人になってからペースが一気に遅くなってそもそも量としての問題があるのですが、それ以上に、
今までの経験の中で読んでおいてよかったなと思った本は、意外と少ないなと振り返って思いました。
あまり記憶にないものもちらほらと。
今回は、その中でも自分に何かしら影響を与えたと言い切れる本について、簡単に紹介していきます。
もしドラ
なんかビジネスって面白そうだな、と思わせてくれたという意味で、非常に印象に残っています。
今思うとドラッカーの言う『マネジメント』は広く、戦略の部分まで指すところだなとか、当時は全然わかりませんでしたが。
オーソドックスではない、奇策だが理にかなっていく手段で勝っていくストーリーが個人的には非常に大好きです。セカンドドア的な。サードドアは奇抜で右脳的なイメージ。
21世紀の資本
発売当時は騒がれていましたが、今はあまり聞かなくなりました。
ハラリの本はずっとフィーチャーされているのとはえらい違いです。
この本はテクニックは全くありませんが、前提となるルールについて、データを元に教えてくれます。資本主義というルールについて。
伝説の新人
ピケティとは違い、テクニック寄り。
これをどこまで実践できたかはわからないですが、少なくともマインドという抽象的な部分ではかなり参考にさせていただきました。
新入社員や内定者向けですね。
「フクシマ」論
福島出身の著者だからこそ論じられたと思います。
メディアで取り上げられるような反原発派は、原子力ムラの人ではないというのが印象的でした。
植民地の概念を含めて、どこの世界でもありそうな構造だという意味で、あぁなるほどと当時思いました。
黒人のなんちゃらや、難民の問題だったり、地方格差だったり、そういった問題もこの本を読めば抽象的に理解が深まります。
シンプルに考える
大切なのはユーザー。ユーザーのためになることをやり、それ以外の部分はやらない。
という一言でまとめられる本だと言えます。
一言でまとめられる本は、意外とそんなにないですね。
競合やら予算のことやら、初めて読んだ学生時代は何も知らずに読み進めていましたが、社会人になって予算を持ったり競合研究をしていたりすると、シンプルに考えることの難しさを改めて感じます。
諦める力
この本が影響を与えたものは、「必ずしも勝つ必要はない」という、一見普通のことを教えてくれたからです。
世の中の勝者は1人しかいない世界もざらにある中で、負け方について語られているという点で貴重なコンテンツだと思います。
負けても、違う世界にシフトして挑戦し続ければいいのだな、という理解です。
残酷な世界で生き延びるたった一つの方法
橘玲は露骨というか、現実を突きつける表現が非常に上手で、毎回心をえぐってきます。
ピケティが資本主義のルールを教えてくれるとするならば、橘玲は人間という生物の仕様について教えてくれる、そんなイメージです。
人生は、運や実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
これまた現実的で読ませる文章を書く、ふろむだ氏の本。ブログも本当好きです。
できる人はどんどんできるイメージで評価されていく、という主旨。
なんとなくみんな薄々感じていたことを「錯覚資産」という概念を用いて説明するのは爽快ささえ感じる。
なるほど、このラインアップは、ハッピーな話は少なく、現実を教えてくれるものが多い結果になりました。
やはり、自分の視点にはないような新たな視点を持ってきてくれると、読書した意味がありますし、影響を受けるものなのかな、と思いました。