よくメディアの記事では、成功要因が語られる。
それは、違った手段(いわゆるサードドア)を使ったなど、こんな苦労があってそれを解決するために何かやったなど。
いわゆる、「何をやったか」にクローズされがちである。
だけど、それと同じぐらい、「何をやらなかったか」「何を捨てたか」が大事だと感じている。
なぜなら、人間が生活するにあたり、自分自身の経営資源は有限であるからである。
経営のことやら、人を動かすことやら、何やら全てやれば、ZOZOの元社長のようになれるかというと、そうかもしれないが、現実的に全てやる、というのが不可能である。
全て、とはあり得るオプションを全て、適切なタイミングで打つ、ということだ。
じゃあなぜかというと、時間は1日24時間しかない。お金も多くの人は限られている。
そんな、イージーモードとは言えない環境の中で、取捨選択をして目標にたどり着かなければいけない。
プログラミングを1ヶ月でマスターしたから成功しました、という話があったとして、そのためには1ヶ月予定を空ける、つまりは他の予定を捨てるという選択が必要になる。
そうした背景から、何をしなかったのか、が重要だ。
ちなみに同じ話で、経営戦略も、選択しないことを決めるのが戦略の一部分になっている。
私も、意図的にやっていないことがあって、それは地味だけど大事になってきている。
テレビを見なかったり、不必要にSNSに滞在しない、平日の仕事は決められたローテーションの服を着て新しい冒険をしない、など。
何かを捨てるからこそ、そこに何かが生まれる。
意図的にやらないことを、判断して実行した方が良い。