さかなとかえる

徒然なるままに

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何かを模倣してみるのは強い。

有名な話で、Googleは世界で何番目かの検索エンジンだったと言うものがある。

一番最初にできたから、強いというわけではない。

 

メルカリだって、フリマアプリという市場が拡大してきた時に出てきて一気にエンジンをかけたことで有名だ。

他にも、ノンアルコールビールやらYouTuber市場やら、考えるとキリがない。

 

参入障壁自体はないわけではないが、つまるところ、参入障壁が少なければ、一番だろうが何番だろうが関係ない。

イオニアを参考にして、真似をしてみて、そしていいところを取り入れる。

 

これは非常に有効な方法で。

特に、レベルが低い状態であれば、ひたすら優位の物を研究して模倣してみると簡単に成果が上がる。

さらに、それ以上の優位に立つには、模倣先がないところに注目して戦略を立てることができる。

Oisixらでぃっしゅぼーやを研究しまくっていた。結果的に買収して一緒になっているが。

 

私自身の経験でも、模倣をすることでうまくいったことが多い。

文化祭の出し物で、ユニークな物を作っているところよりも、なんやかんや人気のあるたこ焼きやらが売れる。

学生広報の時でも、今は知らないが当時は超イケてる団体と似たようなことを展開した。一部は、被っているから意味ないのでは、と言われたが、同じ路線でやるとやっぱりよくも悪くもわかりやすく、理解をしてもらえる。今は知らないが。

新規事業でも、他がやっていない全く新しいことからやるとアライアンスやらなんやら反発も起きてうまくいかないことがあったのに対し、他の模倣だとやっぱりよくも悪くもクライアントには刺さる。もちろん模倣するプロダクトがクライアントニーズを満たしている、というのが条件になるのだが。

こないだ見た、新規事業プレゼンでも、評価されていたのは、スタートアップが手をつけ始めた領域だ。最初は真似をしてシェアを取りに行くとのこと。

 

こうしてみると、模倣戦略は、

・周囲からはどのような価値なのか理解してもらいやすい

・市場やニーズが明確にあるので想定しやすい

という明確なメリットがある。

模倣先の情報がどれぐらい取れるかにもよるのだが、うまくいっているところを模倣するのは馬鹿にならない。

一方で、それをやり続けると、さっきの、被っているから意味ないじゃんみたいな、目指す姿やビジョンみたいなのが希薄になりがち、というか私の経験上はなってしまった。

多分メルカリなんかはそんなことなくて、ビジョンやバリューを明確化していたり、などの要素で迷子になってはいないのだろうけど。

 

模倣できない時に、自分たちで独自の戦略や手段を考えるというのは、ベターなのだが、模倣できる場合は、ひたすら模倣をした方が成功確率は高くなるんだろうなぁ、と思う。

 

模倣の経営学 (日経ビジネス人文庫)

模倣の経営学 (日経ビジネス人文庫)

 

 

逆に、模倣ができなかったパターンもあって。

部活動なんかでそうだったのだが、筋肉量やフォームが、この人が理想的で真似したらいい、というのがわかっていても、なんだろう、物理的に無理だったケースがある。

Googleが理想だけど、簡単に真似できない、みたいなものなのかな。

そういう、情報をどんどん与えても真似できないだろ、ぐらいの参入障壁が作れると、本質的に意味がありながらも、模倣されないプロダクトになり、価値を与え続けていくのだろう。それはそれで、非常に強い。