先日、蔦屋で一気読みした。
かなり刺さるところがあって面白かった。
「ティール組織でなくとも、大企業であっても心理的安全性を高めることはできる」というのは新鮮で、興味深かった。
情報共有がされていないのは、かなりわかるなぁという感じ。
事業が悪いのに、いいところしか言わない、というのもかなり当てはまる。
結局は、メンバーを信頼していないから。
という内容はともかくとして、驚いたのは、
ファクト・データをしっかりと示して論じているところと、メッセージがシンプルで明快なところである。
著者がコンサル出身というところが大きいのだろうが、
データに対して大きなメッセージは1つ。そしてわかりやすくデータが整っているので、見ていて気持ちいい。
よくある本は、この問題分析はここの研究結果から取ってきました、というのを行う。
その後の、解決策、どうしていけばいいのか?という後半部分で、ファクトなし、あるいはファクトと違った観点での提案をするケースだ。
最後の方はグラフや表が少なくなり、というのをよく見てきた。
それに対し、きちんとファクトと伝えたいメッセージが対になっているので、非常に読んでで気持ちよかった。
というのと同時に、ファクトフルネスではないが、ファクトベースでの論理構成が今後さらに求められていくのだろうな、と感じた。
自分のチームには、心理的安全性を最大限高めた働き方ができるようにしたいし、物事を共有したりストーリーとして伝える時は、ファクトとメッセージを明快にして理解を助けることを進めてあげたい、と二重の意味で参考になった。