さかなとかえる

徒然なるままに

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「事業やっているバイアス」について

事業責任者をやっていた時のことを、事業を離れてから思う。

あぁ、事業やっているバイアスってあるなって思う。

 

事業やっているバイアスとは、事業に取り組んでいるときにかかるバイアスで、そのせいでより適切な方向へ行けないもの、というニュアンスで話す。

 

整理されない情報

事業に終わりはなく、進んでいくので整理がされる余裕がない。

情報が右から左に流れ、整理される場がない。

いや、会議なんかで報告・共有はあるのだが、それも網羅性に欠ける。

網羅されているかどうかもわからない。しかしたいていの場合はまた、網羅されていない。

 

効率化されない業務

今ある業務の改善は考えるのは考えるが、もっとよい方法があるのになかなか気づかない。

多分、それはスイッチングコストやら改善スキルなんやらの判断なんだけど、ずっと同じ業務があり、それが労働集約的に増えていく感じ。

エンジニアリングでもっと楽にできるものなのに、それが進まない。無駄業務が多い。

これは持論で別の記事に書こうと思っているが、いいチームを作るには効率化することが手っ取り早いと思っている。

 

いけてないのに納得してしまう戦略

「新規営業頑張ります!」みたいな、本当にこんなレベルが戦略として語られることが意外と多くてびっくりしている。

もっとびっくりするのは、聞いている現場が身近に感じて「頑張ろう」とそれで納得してしまうことだったりする。

それは戦略ではないしうまくいく可能性が低いが、割と現場は今日明日の視点で考えているので身近な物事ほど当事者意識を感じるものだろう。

 

見過ごされていく人周りの問題

これを指摘できる人はリーダーシップがあると思う。本当に。

あの上司はこういう人だからなかなか難しいのではないか。この人じゃできないのでは?という問題を投げかけることもまた見過ごされていってしまう。

戦略といった事業の面と、人の面を紐づけて話せる人はバイアスが少なく客観的に考えられているが、そうでない人は事業やっている側面での建前とのバランスを考えてしまい、見過ごされたり何も変わらなかったりする。

 

だいたいこういうことが思いついたのだけど、もっとあったら追加していく。

いやぁ、それにしても色々ダメだったんだろうな。自分も。