YuiのKiss meをふと聴きたくなった。
アルバム「Holidays in the Sun」の最後に入っていた。
今調べると、リリース2010年ということで、なんと10年以上も前。
Kiss meのメロディを、歌詞がなんとなく頭をよぎった。
そして歌詞を見て、youtubeで曲を聴いた。
淡く、思い出に消えて
この箇所、切なくてとてもいいです。
そんな目しないでよ、刻まれるから
わかる。記憶に刻まれるんだろんうなみたいな瞬間って、少しずつわかってくる感じがするんですよね。
そんな目しないでよ、戻れなくなる
これは矛盾なのか、なんなのかわからないな、と思ったのですが、どこかでの「戻れない選択に戻れなくなる」という解釈を読んで、あぁなるほど、と思いました。
と思いつつも、次の傷つけてほしいというところからも、「離れる(別れる?)選択に戻れなくなる=そのままになってしまう」とも言えるのかなとか、少し思ったりもします。
だから、傷つけてほしい、淡く、思い出に消えて。優しくない方が未練がなくて楽だ的な?
聴いた当時は何もそんなこと考えていませんでしたが、今思い出すと、とても共感できる部分があるなと思いました。経験や歳を重ねたからでしょう。
あとは、In fact, I love youということで、lovedだったらあっさりで、何も迷いはないと思うのですが、loveと現在系なのが、矛盾というか、100対0ではない部分があるのかなぁとも思います。
loveだからこそ、淡く、思い出に消えてということ、ありますよね。(?)
切ないですが、いろんな作品に触れてとても思うことは、
「死は美しく、生は醜い」なんですよね。
で、「死」は物理的に死ぬことに限らず、例えばこれ以上会わず関わらずの状態であれば、その人との関係性は「死」なんですよね。
死はそれ以上の情報が入ってこないので、実は美しい。生きることは必死で、時には悪い部分、醜い部分に触れることもある。だから美しいだけなことはないのです。
それでも必死に生きるということの素晴らしさ・リアリティを感じるような作品が多いなぁ、と個人的に色々と感じるのです。
Kiss meに戻りますが、loveと現在系だからこそ、関係を「死」にして、美しい思い出にしたいのではないのかな、とも思います。
そしてアルバムの最後の曲となり、今こうして久しぶりに思い出して、思い出に消えてったものとして思い出しています。
いやぁ、1人夜にホテルで聴いたKiss me、とてもエモい気持ちが蘇ってきて、控え目に言って最高でした。