リクルートで有名なWill/Can/Mustのフレームワーク。
(なんかオリンピックっぽいけどここでは気にしないことにする)
Mustは、会社から期待される目標のこと。
Willは、本人の意思。やりたい/やりたくない、興味がある/興味がないなど。
Canは、本人のできること。
ここの重なり・共通部分が、力を一番発揮できる箇所になる。
Mustは、会社のビジョンだったり、今の役割で期待していることになる。
例えば、会社が新規事業を作る、だったら誰かしらに新規事業を期待しているわけだし、今営業だったら、スーパー営業エースになることを期待しているかもしれない。
Willは、やりたいこと。起業したいのか、海外に住みたいのか、出世したいのか。あるいは、したくないのか。
いわゆる、本人のマインドによるものだ。
Canは、本人のスキルによるものだ。
この図を見れば案外シンプルで、何言ってるんだろうと思うかもしれない。
ただ、現状のMust/Will/Canを整理することが、そもそも今後どうやっていくのかの方針を定めるのに必要になる。
例えば、Willだけちょっとずらした図なのだが、これだけでも活躍できる範囲がかなり狭まる。
しかもこの図だと、WillとMustだけ重なっている(赤と青だけの部分集合)ところも少なく、Can(スキル)を身に着けてもアップサイド・ポテンシャルが見えている。
結論を言うと、経営者でもない限りMustを自分の力で変える・図を動かすのは困難だ。
マインドであるWillを寄せるか、スキルであるCanを広げるかが、活躍への道になる。
マインド面から話すと、Willは人によるが、簡単な人は簡単に変われる。
下記のように、会社から期待されていることを自分のやりたいことにするケースだ。
こうなると、
・赤と青と緑の集合が大きくなる
・緑はないが(=スキルはないが)赤と青だけ、という部分も大きくなる
つまり、現状活躍できるかつ、スキルがつけば伸びしろ・ポテンシャルも大きくなる。
なので、会社のビジョンや目指す姿を知り、あたかも自分が最初からそれを望んでいる・成し遂げたいと思い仕事をする方が、論理的にはよい。
スキルの場合も、同様になる。
Canの広げ方を、会社に合わせるほうが、部分集合が大きなる。
これを、Canを図でいう右側や下に広げても、重なりは増えない。MustやWillに重なる部分へ広げていくのである。
この図でいう究極は、3つの円が全く同一になることである。
改めて、大切なのは3つの円を近づけることなのだが、まずは立ち位置・図の位置を分析して把握することである。
現状を把握しなければ、起こすアクションも最適でなくミスリードしてしまう可能性がある。
余談
やりたいことで生きていく、というフレーズがあったり、個人のやりたいことの時代なんて風潮もあったりするが、この図を見ると、本当にそうだろうか?
MustやCanと重なり合わない赤だけの部分、図でいうと一番左側のWillがあっても、正直しょうがないと思う。あくまで個人の考えですが。