さかなとかえる

徒然なるままに

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トップダウン意思決定のメリットとデメリット

よくこんな声を聞く。

「うちの会社はトップダウンで〜」

大抵、こういうのはネガティブな場合に使われる。

経営者はともかく、従業員はトップダウンをよしと思わない。

 

でも、本当に悪いところばかりなのだろうか?

とふと思い、トップダウン意思決定のメリットとデメリットについて考察する。

 

トップダウンのデメリット

まずはよく批判されるトップダウンの悪いところについて。

・納得感が薄いため働くモチベーションが湧かない

上から与えられたものについて、納得のいく説明をもらえないとワークしない人が一定数出てくる。

裁量権が少ない

裁量権はどの会社や環境でも一定あるのだが、大枠をトップダウンで決められると、その戦略や方向性の中で裁量権を使えるという感じに範囲が決められる。

・現場が混乱する

根回しをちゃんとしておかないと、現場が??となる。新ツールの導入など決まった時には特に。

 

トップダウンのメリット

じゃあ逆に何がいいのか。

・スピード感がある

ボトムアップと比べてどう、とはならないが、意思決定のプロセスがシンプル故に決定に対しスピード感を持つことができる。社長がAと言えばA、それで終了みたいな。

(社長だけの権限の場合もあれば、取締役会での承認など一概には言えないが、それでもプロセスが短い、の意)

・ある意味楽

上から来たものに議論をする時間はいらない。

逆に下から承認をもらうためのプロセスもいらない。ある意味で楽である。

トップダウンだから〜という言い訳ができる

これが個人的に一番大きなメリットなんじゃないか?と思っていて、トップダウンの会社だと意思決定者が自分ではなくなるので、言い訳ができてしまう。

これがボトムアップだと、できないわけだ。

 

トップダウンに向いている人

・当然だが、経営者としてなら強いリーダーシップが必要。納得いく説明、もしくはそういった説明が不足していても、「この人ならついていこう」と思わせる力。

・社員だと、トップダウンについていける人。例えば勝手に何かの事項が決定されて、ちゃんと受け入れることができる能力。ある程度の勘というか、センスも一定重要になる。

・納得のハードルが低い人は、向いている。なぜなら、納得のための確認プロセスが少ないため、比較的楽に、シンプルに仕事にかける時間を増やすことができる。

 

ただし、トップダウンに向いているという納得のハードルが低いと、出世した時に苦労をする傾向にあると感じる。

トップダウンに慣れると、自分が主導としてリーダーシップを取り、人を動かすような大きな意思決定をする経験に乏しいからである。